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フィンドホーン日記(その3)


●2002年2月16日(その1)

さて前回のつづき。

今日から本格的に「Experience Week」がスタート。

まずはシカモアルームというワークショップ用の部屋に集まって円になって
椅子にすわり自己紹介から。

この体験週間にはフォーカライザーといってプログラムの内容を決めたり、
進めたりする役割の人が2人つくことになっている。

今回はクライブという40代の男性とロージーという60代の女性がなった
というか、このツアーの主催者の希望が通ったらしかった。

前回は勝手に日本人のフォーカライザーに決められて進めかたがうまくなくて、
参加者からかなりブーイングがでたらしいので。

前回のツアーには参加していないので比較はできないが、たしかにクライブと
ロージーはユーモアがあり知的で人間的にもすばらしい人だった。

ちなみにクライブはゲイ。

このときにイントロダクションという形でクライブとロージーが話したことが
印象的だったので書いてみる。

ちなみにクライブは「クライブちゃ~ん♪」って言いたくなるようなキュート
でお洒落なゲイでいつも身振り手振りを加えながらユーモアたっぷりで
話すのでおかしかった。

雰囲気を伝えられないのが残念だけど。

クライブちゃん♪語る↓
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ようこそフィンドホーンへ。

僕が2ヶ月前にあるグループのフォーカライザーをしたときにその参加者
の一人がフィンドホーンのコミュニティに住むということがどんなことか
を一言で言ったんです。

まさにその通りだと思ったのでシェアしますね。

みなさんはフィンドホーンに来るとここはスピリチュアルなコミュニティ
だからすべてが完璧なんだと思われたりそういう期待をもっていると思う
んですね。

すべてがパーフェクトだという。。。
もしかしたらそうかもしれませんけどね。

みなさんポテトビラーといって自動のじゃがいもの皮むき器を知っていますか。

じゃがいもをいれるとガーって皮をむく機械。

つまりコミュニティに住むということは、そのじゃがいもの皮むき器の中に
入れられるようなものなんですね。

まさにクルーニーは大きなじゃがいもの皮むき器なんです。

それで人がこうやってぶんっぶんってぶつかってくるようなことが多々あります。

そしてよく傷ついてしまうんです。

ですからみなさんの生活の中で起こっているようなことがここでも起こっちゃう
わけですよ。

人にぶつかったり対立が起こったり。

そして傷ついたりしながらもそれをどういうふうにうまく流していくかという
ことを 日々学んでいます。

例えばが誰かがあなたに気にくわないことをやってきたときに、ふんっとか
言ってうわさをしたり指をさしたり相手を非難したりするんではなくて、
ちょっと待てよ、こういうことが起きてる、これは自分の中のどの部分が同じ
ことをやっているんだろうかということを見るんですね。

ですから相手が自分のミラーになってくれているというふうに捉えるわけです。

でもそういう考えで毎日で生活するとかなりきつくなってしまうわけですよ。

なぜなら毎週のように新しいじゃがいも達がくるわけですから(笑)

で、ある人がここを訪れたときに「ここはサンドペーパー(紙やすり)」
だって言うんですね。
 
お互いのラフな部分をこすりあってやすりをかけているようなとこだって。

ですからみなさんこれからそういうことが起きるかもしれませんがそのとき
はお互いをこすりあっているんだなと思ってください。

ここはユートピアでも理想郷でもないんですね。

もちろんわたしたちもパーフェクトではありません。

ですからここは「実験室」とでも呼びましょうか。

いろんなことを試しながら世界を良くしていこうとする場所なんですね。

たしかにここはスピリチュアルなコミュニティであるけれどわたしたちは
人間です。

ですからみなさんこのスピリチュアルなコミュニティであり同時にヒューマン
なコミュニティにようこそ。

私たちもフォーカライザーという立場ですがみなさんと同じレベルにあります。

私たちもみなさんから学び、みなさんも私たちから学びます。

このコミュニティにはいくつか決まりごとがありますが、私たちはルールを
できるだけ少なくしようとしています。

ルールに縛られるのではなくお互い敬いをもって行動することを望んでいます。

なにかしたいと思ったら周りの人に聞くのもいいですし、自分にこれは敬いが
あることか自分に聞いて選択してください。

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そういうわけでイントロダクションが終わり簡単な自己紹介をすることになった。

まずはグループの属性を把握したいということで誕生日から「火」「風」「地」
「水」のどれに属するかを言い合った。

ちなみの僕は魚座なので「水」になる。

半数以上が「水」だった。

それを聞いてロージーは『たぶん流れるままに進んでいくでしょう』みたいな
ことを言っていた。

(つづく)


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